いつの間にかハマってしまったサドル沼。
いやはや、おそろしい沼ですね。
きっかけは、チームメンバーのOさんから借りたSMP。
フィットする人には"サドルが消える"と称されるサドルを一度試したいと思っていたのでした。
Tarmacに完成車でついてきたスペシャのサドルから、Fizik/Arione CXに変えて以来、不満に感じずにずっと使ってきたので、サドルを変える行為自体が新鮮。
付けてみると意外と悪くなくて、
「もしかしたら、他に自分のケツに合うサドルが世の中に存在しているのかも」
との思いが生じてしまい、沼に足を踏み入れてしまったのでした。
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サドル沼が沼たる由縁は以下にあると思います。
・ラウンド、セミラウンド、フラットなど、座面の形状が数種類ある
・レールも、カーボン、チタン、ステンレスなど数種類
・座面の幅を分けているメーカーもある
・サドルメーカーが多いうえ、メーカー毎に上記の分類で商品展開がある
↓
選択肢が多過ぎる
↓
しかし、サドルがケツに合うか否かは、ある程度乗って試さないと分からない
↓
もっと自分に合うサドルがあるはず、と終わりのない旅に出る
全部買って試せれば一番でしょうけど、そんな余裕はございません。
最近はテストサドルを用意している店舗もありますが、大分にはありません。
でも、大分にはあったかいサイクリストのネットワークがあります。
サドル沼にはまってますと言っていると、皆さん快く使わなくなったサドルを貸してくれるんです。
そんな好意にどっぷり甘えて、複数のサドルを試すことができました。
・SMP
・Prologo Nago Evo CPC
・San Marco Regal e
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インプレまではいきませんが、備忘録として、乗って感じたことを書き留めたいと思います。
【SMP】
◯"消える"ほどではないけど、ケツは痛くならないし、特に下ハン持った時に大事なところにやさしい
◯横からの見た目が、なんか戦闘的で好み
△ヒルクライム時に前乗りになった際、隆起した部分にケツを乗せると、
他のサドルに比べてペダルまでの距離を適正化できる気がする
×座面裏がホチキス処理で、値段の割に質感が低い気がする(現行モデルは分かりません)
×ちと重い(270g)し、ラインナップ自体の重量比価格が他メーカーより高い
↓
穴あきモデルっていいかも
【Prologo Nago Evo CPC】
◯見た目がカッコいい(白地に黒はLook695とCinelli Ramにピッタリ!)
◯カーボンレールで軽い(177g)
△CPCは確かに滑らないので、ポジションを固定したいときには最適だが、ケツを滑らせたいときには不便
×長距離乗ると、じわっと左ケツの外側痛が生じる(原因不明)
↓
軽いのはいいし、カーボンレールの乗り味も悪くない
【San Marco Regal e】
○初めて乗った幅広モデル(150mm)で、ホールド感が好印象
×ちと重い(240g)
↓
自分の座骨幅には、幅広モデルがいいっぽい
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というわけで、
・穴あき
・軽量(180g以下)
・幅広(143mm以上)
が自分にはいいのではないかという結論に達しました。
これで探してみると、意外にない。
幅広で軽量というのが相反する命題のためでしょうね。
リサーチ網に引っかかったのが以下の二つ。
・Selle Italia フライト キット カーボニオ フロー
・Specialized S-Works Toupe
試したことがないサドルに高い定価を払うのに気がひけたので、ヤフオクで掘り出し物が出ないかウォッチ。
条件に合うものがあったので落札してみました。
察するに2012年モデル。
座面裏は接着処理で、現行モデルより劣りますが、カーボンの質感含めていい感じ。
プロロゴに比べて派手さはありませんが、先端部の白と赤がワンポイントになって見た目は悪くありません。
乗ってみると、はっきり違いが分かるくらい、ケツの安定感が違います。
なんというか、座骨が下からしっかり支えられているような印象。
初めて乗ったとき、思わず「ほほぉ」とつぶやいてしまいました。
穴あきなので、下ハン持っても大事なところが圧迫されにくく、長時間姿勢を保ちやすいです。
軽いので、ヒルクライムレースにも連れて行けます。
(実際、椿ヶ鼻はこいつでいきました。)
出会った感もありますが、一つ懸念が。
座骨が痛くなる予兆がするんです。
まだ短距離でしか乗れていないんですが、それでも座骨がじんわりする感じがあります。
他のサドルでは出ない症状なので気になります。
おそらく、座面裏がカーボンで固く、他のサドルよりも衝撃が座骨に伝わりわすいからではないかと。
なので、高知への「国道を往く」企画にはプロロゴで行かせて頂きました。
これは実際ロングを走ってみないと分からないので、要経過観察です。
加えて、Lookにスペシャかという葛藤もありますが苦笑、誰もそんなことは気にしていないので、気にしないことにします。
というわけで、勝手にハマったサドル沼、なんとなく脱出したことにします。
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